ライティング、ストロボの位置調整ってけっこうシビアだったりします。
撮影によっては1cm動かしただけで、ぜんぜんイメージが変わったりすることもあります。
たとえば今回のお題用の写真。
こんな感じです。
この2枚は同じ被写体をストロボの光量は同じ状態で撮影しています。
1枚目(スライド左)はかわいらしく見えますが、2枚目(スライド右)は凛々しい雰囲気になっているかと思います。
この差は、メインのストロボの位置、それだけです。
1枚目の写真のストロボの位置はこんな感じ。
バックから背景と髪の毛の輪郭出しに1灯。
被写体左、真横からスプリットライト(細いソフトボックス、90x30cm)を1灯。
メインを被写体から少し斜め、正面に近い位置に1灯、で撮影しています。
このライティングはモデルさんを可愛らしく撮影するのに適したライティングでグラビアっぽくなります。
2枚目の写真はメインのストロボを右真横から当てます。
こうすると左右のストロボで挟み込む形になります。
このライティングを「クラムシェル」ライティングと言います。
こうすると、被写体の中央に影ができるので、陰影のあるかっこいい雰囲気に仕上がります。
こんな感じで、1灯、位置を動かすだけで写真の雰囲気はガラリと変わります。